こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
当院の患者さんから
「食べ過ぎてお腹が痛くなったら腰も痛くなった」
「昔から便秘で、最近腰痛を感じることが増えてきた」
といった相談を受ける機会がありました。
さらに詳しくお話をお聞きすると、1月は帰省や新年会などで、いつもよりも脂っこい食べ物やアルコールを摂取する機会が多かったそうです。
さらに、お身体を拝見すると、「背中や腰の張り」が強いことが分かりました。
便秘と腰痛は一見関係がなさそうに見えますが、実は切っては離せない関係性があるのです。
今回のブログでは、腰痛と便秘の関係性や対策方法、「ツボ」を使った予防方法をまとめました。
同じようなお悩みがある方にとって参考になれば幸いです。
便秘がひどくなると腰痛になりやすくなる?
便秘と腰痛は、一見関係がないように思えますが、実は深いつながりがあります。
私たちの体には、「内臓体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)」という体の仕組みがあります。
内臓体性反射とは、内臓の状態が腰や背中に影響を与える現象のことです。
便秘の場合、腸に便が溜まることで腸が刺激され、その影響が背中や腰の筋肉に伝わります。
これにより、腰の筋肉が緊張したり、痛みを感じたりすることがあるのです。
これは、内臓を支配する神経と腰を支配する神経が同じ神経な事が大きく関係します。
例えば道が1本しかない道路で、「内蔵行き」と「腰の筋肉」行きのバスがあるとして、もしこの1本道で事故や渋滞が起きるとどちらのバスも到着が遅れてしまいますよね。
ですので今回の患者さまは、便秘の症状とともに背中と腰の張りが強くなってしまっていたと考えます。
また、腰を温めることで腸の動きが良くなるという研究結果もあります。
これは、腰を温めることで自律神経が刺激され、腸の動きが活発になるためです。
このように、便秘と腰痛は密接に関連しています。
便秘がひどい時の対処方法
便秘による腰痛に悩む方に、すぐに実践できる簡単で効果的な対処法を3つご紹介します。
①お腹を温める
お腹を温めることで、腸の動きが活発になります。
電気毛布やカイロ、湯たんぽなどを使って、優しくお腹を温めましょう。
10分ほど、程よい温かさを保つことがポイントです。
血の流れが良くなり、腸の動きが促進されるため、排便がスムーズになります。
②温かい物を飲む
お茶や白湯、生姜湯などの温かい飲み物は、腸の動きを活発にする効果があります。
特に、空腹時や起床直後に温かい飲み物を飲むことで、腸が刺激され、動きやすくなります。
③足を温める
足を温めることで、全身の血行が良くなり、腸の動きも改善されます。
湯たんぽやカイロを使って足を温めたり、足湯やぬるめのお風呂に浸かったりするのも効果的です。
この後紹介しますが、東洋医学において、腸のツボは足にたくさん存在します。
便秘による腰痛に効果的なツボを紹介!
足三里(あしさんり)
足三里は、すねの外側にある重要なツボです。このツボは内蔵と深い関係があります。
特に消化器系の働きを整える効果があるとされ、便秘の改善に役立つ可能性があります。
場所は
- ひざから指幅4本分下
- すねの外側にあるふくらみの部分
三陰交(さんいんこう)
三陰交は、足首の内側にあるツボです。
便秘の改善だけでなく、むくみの解消や冷え性の改善にも効果があるとされています
場所は
- 内側のくるぶしの骨から指幅4本分上
- すねの骨の後ろのくぼみ
ポイントは
ツボ押しをするタイミングを決める事です。
今回改善には、食後のタイミングでツボ押しを行うと効果的です。
各ツボごとに30秒ずつ食後に行いましょう。
特に冷えている日は、ツボをドライヤーで30秒ほど温めるのも効果的です
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
最近は冷え込む日が増え、特にお腹や足元が冷えやすくなり、便秘による腰痛が増加傾向です。
そんな時は、今回ご紹介した内容をぜひお試しください。
それでもなかなか腰痛が改善しない場合は、当院までお気軽にご相談ください。
もちろん、ひどい便秘が続く場合は、お早めに病院の受診も検討されてください。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)