こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
今回のブログでは、長時間運転による腰痛とおしりの痛みについて解説させていただきます。
先日、熊本から福岡まで車で運転する機会がありました。
私自身、車の運転が好きで、長時間運転する事も多く、新婚旅行では、熊本から大阪まで10時間運転したくらいです。
しかし、福岡から熊本から帰ってくる高速道路の道中、急におしりが痛くなり、サービスエリアで休憩を30分ほど取りました。
幸い、痛みが続く事はありませんでしたが、今まで痛くなる事があまりなかったので、原因を色々と考えていると、当院の患者さんで同じような症状の方が来院されたのをきっかけに今回のブログを作成しました。
運転が多い方や、デスクワークなどで座る時間が多い方にとって参考になるかもしれません。
長時間の運転が多い営業職の女性の悩み
当院を受診された40代の女性患者さんをご紹介させていただきます。
お仕事は九州圏内を飛び回る営業職です。
仕事柄、長時間の運転は避けられません。
多い日には3〜4時間もハンドルを握ることもあるそうです。
「運転が長くなると腰だけじゃなくて、おしりまで痛くなっちゃうんです」
特に高速道路での運転は精神的にも負担が大きいようで
「事故を起こさないか心配で…。それに、帰り道におしりが痛くなって運転できなくなったらどうしよう…って考えると怖くなります」
このように、お話をされました。
長時間座り続けることで、腰やおしりへの負担が急激に増えます。
しかし、仕事だからと我慢している方が多いのが現状です。
腰痛やおしりの痛みは、放っておくと悪化する事が多く、当院でも悩まれている方がとても多いです。
腰痛がひどくなると「おしり」まで痛くなる理由
腰痛がひどくなると、なぜおしりまで痛くなるのでしょうか。
実は、腰とおしりは密接につながっているんです。
腰とおしりの筋肉は、まるで一枚の大きな布のようにつながっています。
腰の筋肉が緊張すると、その影響はおしりの筋肉にも及びます。
例えば、長時間座り続けると、腰の筋肉が硬くなり、それがおしりの筋肉にも波及するんです。
次に腰からおしりにかけては、太い神経が通っています。
その代表が坐骨神経(ざこつしんけい)です。
腰の状態が悪くなると、この神経が圧迫されたり炎症を起こしたりして、おしりから足にかけて痛みやしびれが走ることがあります。
さらに、腰とおしりは協力して体を支えています。
立つ、座る、歩くなど、日常のあらゆる動作で連携しているんです。
腰に負担がかかりすぎると、おしりもその分余計に働かなければならなくなり、結果として痛みを感じるようになります。
つまり、腰とおしりは仕事を共に行う「パートナー」のようなものです。
一方が無理をしてしまったり、サボってしまったりすると片方に負担がかかり、痛みが出てしまうのです。
だからこそ、腰痛やおしりの痛みを感じたら早めのケアが大切です。
では、いざおしりが痛くなった時にどんな事を気をつければ良いのでしょうか?
まず、「おしりをぐりぐりマッサージしない」ことが重要です。
痛みがある部位を強く押したり、乱暴にマッサージすると、痛みを悪化させてしまう可能性があります。
また、「無理やり動かしたりしない」というのも重要なポイントです。
痛みがある状態で無理に体を動かすと、筋肉や神経に余計な負担をかけてしまいます。
体は正直に痛みというサインを出しているので、その時は休息を取ることが最優先なのです。
腰痛とおしりの痛みが劇的に改善した方法とは
①高反発クッションの活用
長時間運転を続けると、どうしてもおしりに体重がかかってきます。
特にシートが柔らかすぎると、身体の支えが少なくなります。
例えば、家を建てた時に基礎がグラグラな状態だと、床が傾いたりし、快適に過ごす事ができません。
その際に、高反発のクッションを運転シートに引くと、身体がしっかりと支えられ、腰とおしりが安定し、痛みの軽減が期待できます。
②定期的に休憩を取る
運転中、1時間に1度は休憩を取るようにしましょう。
サービスエリアや道の駅で5分の軽いストレッチや、辺りを散歩する事を心がけることで、筋肉が硬くなる事を防ぎ、神経の圧迫を改善する事ができます。
③通勤方法を車から徒歩へ
患者さんの家から職場まで、徒歩で20分でした。
普段から職場まで車を使用されていて、なかなか歩く機会がなかったので、思い切って徒歩で通勤する事に変更されました。
徒歩20分でだいたい8000歩歩く事になるので、腰とおしりの筋肉が柔らかくなりやすくなり、痛みが出にくい身体になります。
ただ、いきなり徒歩通勤は難しいと思いますので、週に2回くらいからはじめてみるのもおすすめです。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
これからもゴールデンウイークやお盆休みなど、長時間運転する機会は定期的に訪れます。
長時間の運転で腰痛やおしりの痛みが出やすい方は、今回のブログを参考にされてみてください。
今回紹介した内容を試しても症状が緩和されない時は当院にお気軽にご相談いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)