こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております小竹翔太と申します。
9月に入っても暑い日が続いていますが、朝と夜は少し涼しい日が増えてきました。
例年ですと、8月末から9月にかけて「ぎっくり腰」が増えやすくなります。
当院でも9月に入り3名のぎっくり腰の患者さまが来院されました。
皆さんによく聞かれる質問として
「普通の腰痛とぎっくり腰の違いって何?」
「ぎっくり腰になった時にどうすればいいのかわからない」
普段の腰痛とぎっくり腰は治し方や、やっていい事、悪い事が異なる部分があり、普通の腰痛治療をすると悪化してしまう事があります。
今回のブログでは腰痛とぎっくり腰の違いついてと、ぎっくり腰になった時に気をつける事や治し方についてブログにまとめました。
同じようなお悩みがある方にとって参考になるかもしれません。
ぎっくり腰と腰痛の違いとは
「最近、腰の痛みがひどくなってきたけど、これってぎっくり腰なのかな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、ぎっくり腰と腰痛には明確な違いがあります。
ぎっくり腰は、急に起こる強い腰の痛みを指す俗称で、医学的には急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)と呼ばれます。
一方、腰痛は腰の痛みを総称する言葉で、慢性的に続く場合もあります。
ぎっくり腰の特徴は、突然の激しい痛みです。
重いものを持ち上げたり、腰をひねったりした瞬間に「ギクッ」と痛みが走り、動くことが困難になる事があります。
通常、1〜3週間程度で自然に回復することが多いのも特徴です
一方、慢性的な腰痛は、徐々に痛みが現れ、長期間続くことがあります
原因も様々で、姿勢の悪さ、疲労、ストレスなどが関係していることもあります
もし急に強い痛みが現れ、動くことが困難になった場合は、ぎっくり腰の可能性が高いでしょう。
しかし、痛みが長引いたり、足にしびれが出たりする場合は、椎間板ヘルニアなど他の疾患の可能性もあるため、注意が必要です。
ぎっくり腰になってしまった時に気をつける事
ぎっくり腰になってしまうと、日常生活のちょっとした動作も大変になりますよね。
ここでは、ぎっくり腰になった時に気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
①安静にしすぎない
ぎっくり腰になると、動くのが怖くて寝たきりになりがちです。
しかし、長時間の安静は逆効果です。
痛みの範囲内で、ゆっくりと体を動かすことが大切です。
例えば、短い距離の散歩などから始めてみましょう。
②痛いところをマッサージしない
ぎっくり腰の際、痛みを感じる部分を無理にマッサージしたくなることがありますが、これは避けた方が良いです。
痛みのある部分は炎症を起こしている可能性が高く、マッサージをすると逆に症状が悪化することがあります。
痛みが和らぐまで、無理に触れたり押したりせず、安静にしておくことが大切です。
③同じ姿勢を続けない
ぎっくり腰になった時、座っているときや立っているときに同じ姿勢を続けることは避けましょう。
長時間同じ姿勢でいると、筋肉が緊張し、血流が悪くなります。
定期的に立ち上がったりすることで、筋肉の緊張を和らげ、回復を早める事ができます。
特にデスクワークをされている方は、1時間ごとに立ち上がることを意識してみてください。
即効性があるぎっくり腰の治し方
ぎっくり腰の痛みを和らげるのに効果的な方法をご紹介します。
①痛い所を冷やす
ぎっくり腰の初期段階では、患部を冷やすことが効果的です。
冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。
氷嚢やアイスパックを使って、5分程度冷やしましょう。
冷やしている時に腰以外の部分が冷えないようにブランケットなどを活用しましょう。
②壁に手をついて足上げ体操
壁を使った簡単な運動で、腰の筋肉をほぐし、血行を促進することができます。
壁に手をつき、そこから片足をゆっくりと上げ下げします
この時、足を下ろす際に地面をしっかり押すことがポイントです。
各足10回ずつ、2セット行いましょう。
③腰腿点(ようたいてん)を押す
腰腿点は、手の甲にある即効性のあるツボです。
このツボを刺激することで、ぎっくり腰の痛みを和らげる効果が期待できます。
腰腿点の見つけ方と押し方
- 手の甲の、人差し指と中指の付け根、そして薬指と小指の付け根にあるくぼみが腰腿点です。
- 右側の腰が痛いときは右手の、左側の腰が痛いときは左手のツボを押します。
- 親指で気持ち良いと感じる程度の強さで5秒押して緩める、を5回繰り返します。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
ぎっくり腰は中には何度も繰り返している方も多く、クセになりやすい症状の一つです。
今回もしぎっくり腰になってしまった方はブログの内容を実践してみてください。
対処をする事で痛みを早めに引かせる事ができ、かつ今後ぎっくり腰になりにくくなります。
もし痛みがなかなか引かない場合はひどいぎっくり腰になっているかもしれません。
その際は当院までご連絡いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)