こんにちは。
熊本市中央区で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております。小竹翔太と申します。
ゴールデンウイークも終わり今週から通常通りの勤務に戻っている方も多いのではないでしょうか?
さっそく当院に来られた患者さまで「1時間椅子に座ると腰が痛くなる」といお声をいただき治療させていただきました。
40代の女性の方でお仕事はデスクワーク、ゴールデンウイークは家族で四国の方に車で出かけられたそうです。
車で長時間移動する時に腰痛はなかったそうですが、連休明けに仕事を再開すると腰が痛くなったそうです。
連休明けという事もあり、いつもよりも仕事量が多く、休憩がなかなか取れなかったみたいです。
また、連休中に蓄積した負担が今頃痛みとして出てくる事も多いです。
今回は椅子に長時間座ると腰痛になる方に向けてバスタオルを使ったおすすめの座り方について解説いたします。
椅子や運転が続くと腰痛になる方にとって参考になるかもしれません。
椅子に座る事と腰痛の関係性
椅子に長時間座ることが、なぜ腰痛を引き起こしやすいのでしょうか?
まず、長時間座る事は、背骨や腰回りの筋肉にかかる負担を増大させます。
特に、椅子に浅く腰掛け、姿勢が崩れた状態での作業は、背骨や腰への圧力を高め、それが腰痛の要因となります。
人間の背骨は、アルファベットのS字のような形にカーブして設計されており、立っている時や座っている時にこの自然なカーブが身体全体のバランスを整えてくれます。
しかし、長時間座るとこの自然なカーブが失われる事が多く、脊骨が大きく曲がってしまう事になります。
例えば、川の流れをイメージしてみてください。
上流から下流に向かって緩やかなカーブがある川は、水の流れが穏やかです。
しかし、急なカーブが多い川では水の流れが早くなり、雨などが降った際には川から水が溢れてしまう可能性がありますので危険ですよね。
このように、背骨においても緩やかなカーブ、すなわちS字のカーブがある事で身体全体のバランスを整えているのです。
加えて、デスクワークなどで長時間同一姿勢を保つことは、腰の筋肉や関節が硬くなりやすくなります。
筋肉が固くなり、血流が悪くなることで、腰の痛みやだるさが出やすくなります。
このような理由から、椅子に長時間座り続けることは、腰にとってあまりよろしくない状況と言えます。
腰痛を防ぐ正しい座り方
腰痛を予防し、痛みを減らすには、正しい座り方を心がけることが非常に重要です。
適切な座り方は、腰にかかる負担を減らし、腰痛のリスクを下げます。
では、具体的にどのように座れば良いのでしょうか?
①背もたれを活用して背中をしっかりと支える
背もたれを使う事で背骨の自然なS字カーブを保ち、腰への圧力を適正にする事ができます。
②足が床にしっかりとつくように調整する
骨盤の安定を促し、腰にかかるストレスを軽減します。
足が床から離れてしまうと、骨盤がグラグラになってしまい、腰にかかる負担が増えてしまいます。
③膝の位置は座面よりもやや低く保つ
これにより、骨盤が適切なポジションになる為、腰への負担が軽減されます。
また、足を前に投げ出さず、足裏全体で床をしっかりと踏みしめることで、さらに体の安定感が増します。
このような座り方を意識することで、腰痛を引き起こす可能性を下げることができます。
正しい姿勢を保つことは、腰痛の予防や改善にも直結するため、日常生活において非常に重要な習慣です。
バスタオルを使って腰痛を予防しましょう!
バスタオルを使った座り方が腰痛予防に効果的な理由を詳しく説明します。
バスタオルを活用することで、背骨と骨盤が安定し、綺麗なS字カーブを保てるようになります。
バスタオルを使う方法は非常にシンプルです。
まず、バスタオルを長方形に折り、それをさらに丸めて筒状にします。
このタオルを、腰と椅子の背もたれの間に挿入します。
これが背骨の自然なカーブを支え、背骨や骨盤が安定し、硬くなりやすかった筋肉の負担が軽減されます。
背骨がS字形を維持できることで、腰への圧力が分散され、負担が軽減されるのです。
さらに、バスタオルは腰にフィットするように調整が可能で、個々の体型や座る姿勢に合わせて簡単に位置の変更ができます。
このようにバスタオルを使うことで、日常生活やデスクワークでの座り方が改善され、腰痛の予防に非常に効果的です。
手軽で経済的なこの方法は、腰痛でお悩みの多くの人々にとって、非常に効果的な対策となります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
デスクワークや運転などで長時間座る事の多さは、現代人では当たり前となっており、いかに座っている時の負担を少なくするかがポイントとなります。
その中でも「背骨のS字カーブを正しく保つ」事が今回のブログで一番お伝えしたかった事です。
バスタオルを上手く使用すると腰の負担を下げる事ができます。
ぜひお試しください。
しかし、姿勢を正しく保っても腰痛が改善されにくい事があります。
その際は遠慮なく、当院までご相談いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)