こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
先日、髪の毛を切りに友人が経営する理容室にお邪魔させてもらった時に
「最近、手首が痛くなってきた」
という悩みをふとお聞きする機会がありました。
話をよく聞くと
「最近髪の毛を切ると、右の手首が痛くなる」
「10年ほど前に手首を痛めてからずっと違和感がある」
というお悩みがあるとのことです。
理容師という仕事柄、どうしても手首をたくさん使うことが多いのは確かです。
同業の方も何人も手首を痛めていて、中には仕事を辞めるくらいに悪化した人もおられるそうです。
時間があったので少しお体をみさせてもらうと、手首以外にも気になる点があり、一般の方も気をつけないといけない点が多くあったので
今回ブログでまとめさせていただくことにしました。
もしも手首の痛みでお悩みの方がおられましたら、今回のブログが参考になるかもしれません。
右の手首が痛くなりやすい理由
国が調査した内容によると
厚生労働省の調査によると、日常生活で自覚症状のある症状のうち、「手足の関節の痛み」は、男性で第4位、女性では第3位に挙げられています(令和4年 国民生活基礎調査より)
とあるように、手首の痛みで悩んでいる人の割合は意外にも多く、年々増加傾向となっています。
ではなぜ、右の手首が痛くなりやすいのでしょうか?
手首は、細かい動作から全身の体重を支えたりと日常生活で酷使されやすい関節です。
原因として
①手首の使いすぎ
ここ最近で手首への負担が増える世界的な革新がありました。
スマートフォンの普及です。
ここ15年でスマートフォンが一気に普及し、今では生活するのに必須となりました。
しかし、スマートフォンを片手で持つことで手首にかかる負担は2倍から4倍になったと推定されます。
他にも家事や育児、車の運転など手首に負担をかけない事の方が難しいのかもしれません。
②姿勢の悪さ
どうしても手首の痛みは手首の問題だと思われがちですが
「姿勢の悪さ」も大きな要因になっています。
人間の体は、正しい姿勢で作業をすると、負担を分散することができます。
姿勢が悪いということは、背中がサボっているのと同じなんです。
例えば、2人でする仕事を、1人がサボってしまったら片方にばかり仕事の負担がかかりますよね。
このように、手首の痛みは使いすぎと、姿勢の悪さが関係していることがわかります。
では手首が痛い時にはどうすればいいのでしょうか?
右の手首が痛い時におすすめな自分でできる治し方
①手首を冷やす
特に痛くなってすぐは手首に炎症がある状態といえます。
手首が火事を起こしている状態なので、消火活動をしてあげないといけません。
氷嚢か氷を入れたビニール袋を用意し
5分冷やす→10分休憩→5分冷やす
を1日に1回から2回行ってください。
②手首を固定する
手首は例え痛くても、日常の様々な場面で動かさないといけない関節です。
なので、手首の動きを制限してあげると治りが早くなります。
具体的には、手首用のサポーターやテーピングを用意するのが一番ですが、用意できない場合はラップを手首に3周ほど巻くと固定ができます。
しかし、汗や湿気がこもるので、短い時間での使用の限ります。
できるならサポーターやテーピングを用意してください。
右の手首が痛くならないように予防する方法
手首は1度痛めると再発が起こりやすいので、普段の生活から予防を心がけると良いです。
①物の持ち方を意識する
物の持ち方を変えるだけでも手首への負担は少なくなります。
スマートフォンを持つときは
「両手で持つ」「肘を体にくっつける」「下から支えるように持つ」
ことを意識すつだけでも負担は減ります。
あと、スーパーの買い物袋やハンドバックを持つときは
「手のひらを上にして持つ」ことも意識してみてください。
②姿勢を良くする
先ほど姿勢の悪さが手首の痛みを悪化させると言いました。
特に座っている時び姿勢を悪くしやすいので、姿勢をリセットする方法をお伝えします。
・座っている状態から真っ直ぐ立ち、「前ならえ」をします
・前ならえの状態で再び座ります。
簡単ですよね。
これで悪くなった姿勢をリセットすることができますので、1時間に1度やってみてください。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
今後もスマートフォンなどを使用することは少なくなることは考えにくく、手首にかかる負担は増加していくことが考えられます。
なので、細かいところではありますが、使い方や姿勢に気をつけることで手首の負担を楽にすることは十分に可能です。
手首が痛い方や以前痛くなったことがある方は、今回のブログに内容を試してみてください。
それでも痛みが良くならない場合は、専門的な治療が必要な場合もあります。
その際は当院まで気軽にご相談いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)