こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
ここ数日で急に腰が痛くなる「ぎっくり腰」を訴えられる方の数がかなり増えています。
「朝起きあがろうとしたら、腰に激痛が走って立てなくなった」
「毎年年末に近づくとぎっくり腰を起こしてしまう」
このようなお声を頂戴いたしました。
野中腰痛クリニック様の調査によると
「どの季節にぎっくり腰になりましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『冬(57.3%)』と回答した方が最も多く、『春(34.8%)』『秋(33.5%)』『夏(30.2%)』と続きました。
このようにぎっくり腰は冬に多く発症していることがわかります。
当院でもこの1週間で4名の方からお問合せがありました。
ぎっくり腰になった瞬間は特に「動けない」ほどの痛さが襲ってくることもあるため一度経験したことがある方にとっては驚異になっているかもしれません。
ではぎっくり腰になってしまった時はどのように対処すればよいのかわからない方も多いのかもしれません。
この度のブログでは冬になるとぎっくり腰になりやすい理由と自宅でできる対処方法についてまとめさせていただきました。
同じようなお悩みがあればこのブログが参考になるかもしれません。

目次
寒くなるとぎっくり腰が増える原因
寒くなると血管が縮まり、血の巡りが悪くなります。
道路が渋滞するように、筋肉に届く血液が減り、筋肉は「ビーフジャーキー」のように硬くなりやすくなります。

また、冬は「寝返りの回数が減る」ことも影響します。
人は一晩に20〜30回寝返りをしますが、寒さで体が省エネ状態になり動きが少なくなります。
また布団が重くなることも寝返りを妨げる要因です。
寝返りが15回を下回ると腰への負担が上がることも報告されています。

ぎっくり腰を悪化させずに治す方法
ぎっくり腰になった直後は、腰まわりが非常に不安定な状態です。
この時期に「反る・ひねる・揉む」といった刺激を加えると悪化しやすく、いわば“傷口に塩を塗る”ような行為になります。
悪化を防ぐためには、次のポイントが有効です。
① 横向きで安静にする
「痛みが少ない側を上」にして横向きになります。
両膝を軽く曲げ、足の間にクッションを挟むと腰の負担がより軽くなります。

② 手足やお腹を温める
ぎっくり腰後は身体が強く緊張しやすい状態です。
手足を温めることで力が抜けやすくなり、リラックスしやすくなります。

③ 痛みが落ち着いたら軽く足踏みする
少し動けるようになったタイミングで20秒ほど足踏みをすると、硬くなった筋肉に血流が戻り、柔らかさが回復しやすくなります。

年末の時期に知っておきたいぎっくり腰を予防する方法3選
年末は大掃除や旅行・帰省などで長時間同じ姿勢になりやすく、腰への負担が増える時期です。
ここでは、無理なく続けられる予防策を3つご紹介します。
① 入浴を習慣にし、睡眠の質を高める
身体は睡眠中に回復します。
そのため、質の高い睡眠はぎっくり腰の予防に重要です。
入浴で深部体温が上がるとリラックスしやすくなり、眠りの質が向上します。
目安は「38〜40℃で15分」ほどの入浴です。

② 温かい飲み物で胃腸を整える
温かい飲み物は胃腸の動きを助けます。
「腰と内臓は一本の神経でつながっている」ため、胃腸が整うと腰の負担も軽減されやすくなります。
冬場は白湯がおすすめで、水分と塩分を補える味噌汁も有効です。

③ 骨盤ベルトを活用する
大掃除や長時間の運転では、骨盤まわりの負荷が大きくなりがちです。
骨盤ベルトを巻くことで関節の緩みを抑え、筋肉の緊張を防ぐことができます。
お持ちでない場合はバスタオルでも代用可能です。
詳しくはこちらのブログを参考にされてください。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
ぎっくり腰はクセになることも多く、できればならないようにしたいところです。
もしぎっくり腰になってしまっても、正しく対処することで2回目を繰り返さない方も多くいらっしゃます。
ご紹介した方法を実践することで、寝返りの回数も増える可能性があります。
ぎっくり腰になってしまった方や、もう2度とぎっくり腰になりたくない方は今回ブログでご紹介した内容を一度試されてみてください。
ぎっくり腰はとても強い痛みです。
改善が見られないときは早めに医療機関や当院までご相談ください。
[監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太]


