こんにちは。
熊本市中央区で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
最近は昼間の気温もぐんぐん上がり、半袖で過ごしてもよいような過ごし易い日が増えてきましたね。
少しずつですが、コンビニなどで冷房が効いている事も多くなってきていると思います。
そうなると増えてくるのが実は「肩こり」です。
そんな中、久々に来院された患者さまが
「最近マッサージ機を買ったんだけど肩こりが良くならないんだよね」
とご相談を受けました。
肩こりの改善に、長年愛用されてきた歴史があるマッサージ機。
みなさんも旅行に行ったホテルや旅館で利用された事がある方も多いのではないでしょうか?
ではなぜ患者さまの肩こりにあまり効かなかったのでしょうか?
今回はマッサージ機を使ってもあまり効果がなかった理由と、正しい呼吸を使った肩こりの改善方法について解説させていただきます。
同じような悩みがある方にとって参考になるかもしれません。
肩こりが起こるメカニズム
肩こりは日々の生活の中で多くの人が経験する症状の一つですが、その要因は一体何でしょうか?
まず肩こりがどのようにして起こるのかを簡単にご説明します。
肩の周りには多くの筋肉があり、これらが私たちの首や肩、背中を支え、日常の動作をスムーズにしています。
しかし、長時間同じ姿勢でいることが多いデスクワークの方や、家事を行う方々は、特に肩や首の筋肉に過度な負担がかかります。例えば、パソコン作業を長時間続けたり、繰り返し重いものを持ち上げるといった活動は、筋肉を緊張させ、血の流れが悪くなることで筋肉が硬くなります。
肩周りの血の流れが悪くなると、酸素や栄養が十分に行き渡らなくなります。
これにより、筋肉内に疲労物質が蓄積し、痛みや重だるさといった肩こりの症状が現れるのです。
また、この状態が長く続くと、筋肉だけでなく、周囲の関節や首、目にも影響を及ぼし、頭痛を感じてしまう事をあります。
さらに、ストレスや睡眠不足も肩こりの大きな要因となります。
ストレスが多いと体は緊張状態になり、筋肉が自然と硬くなりがちです。
以上のように、肩こりは単なる一時的な不快感ではなく、日々の生活習慣や姿勢、ストレスに深く関連しています。
次章では、マッサージ機がなぜ肩こりに効果がなかったのかについて解説していきます。
なぜマッサージ機が肩こりに効かなかったのか?
マッサージ機が肩こりに効果がなかったのは、刺激が強すぎた事が要因と考えられます。
では、どうしてこの強い刺激が問題なのでしょうか?
肩こりは、肩や首の筋肉がピンと張ってしまい、痛みやこわばりを感じる状態を指します。
長時間同じ姿勢でいると、肩の筋肉には余計な力が入り、固くなってしまいます。
マッサージ機を誤った強さで使うと、この固くなった筋肉に強い力が加わりますが、このときの力が強すぎると、筋肉に負担をかけ、かえって痛みを増してしまうことがあります。
風船をイメージしてみてください。
適正な空気圧の風船はある程度弾力性があり、意外と割れにくいですが、パンパンに張った風船はどうでしょうか?
強い力を加えてしまうと割れてしまいますよね。
肩こりによって硬くなった筋肉はパンパンに張った風船のような状態になっている事が多いのです。
ポイントは正しい空気圧にしてあげる事です。
ここで重要になってくるのが「呼吸」です。
肩こりを和らげるには、血の流れを良くするような正しい呼吸方法がポイントとなります。
肩こりを効果的に解消する呼吸方法
人間は1日に約2万回呼吸をしていると言われています。
日常的に肩こりを感じている方は、呼吸が正しくできていない方が多くなっています。
では正しく呼吸ができている状態とはどんな状態でしょうか?
それは呼吸が浅くなっている状態です。
呼吸が浅くなると脳が酸欠状態だと認識するため、より多くの酸素を取り入れようとします。
その際に首や肩の筋肉を過剰に使って息を吸おうとする為、肩こりになりやすくなります。
なので呼吸が深くできるようになると、肩まわりの筋肉の緊張がほぐれ、血の流れが良くなる事で肩こりが改善されやすくなります。
今回は自宅で簡単に実践できる呼吸方法をご紹介します。
ご自身が今受けている肩こりの治療や、ストレッチなどと併用する事でさらに治りが良くなる事が期待できます。
①イスに座り鼻から3秒かけて息を吸い込みます。
*おへその下に空気を溜めていくようなイメージでお腹を膨らませましょう
②口からゆっくりお腹をへこませながら6秒息を吐きましょう
*回数は1日に10回を目安に行いましょう
まとめ
いかがだったでしょうか?
マッサージ機はとても気持ちが良く、私も疲れた時は温泉などでよく使用します。
しかし、正しい使い方や強さを守らないとなかなか効果を実感することができないかもしれません。
正しい呼吸方法を身につける事ができれば、肩こりの解消に繋げる事ができるかもしれません。
しかし、正しい呼吸法が行えていても中々肩こりが取れない場合は他に原因があるかもしれません。
当院ではなかなか取れない肩こりに対して相談を受け付けています。
「この方法は肩こりに効くの?」などの疑問にお答えします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)