肩こりがひどい女性が陥っていた「枕の高さが低すぎる」問題について解説します
こんにちは。
熊本市中央区で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、院長の小竹翔太と申します。
当院の女性の患者さまで
「枕の高さが合わなくて朝から肩こりがひどい」
「枕の正しい高さがわからない」
というお声をいただきました。
よく当院でも枕についてのご相談を受ける事があります。
特にいくつもの枕を使用してきたが、結局枕が合わない「枕難民」という言葉もあるくらいです。
中にはオーダーするタイプの枕を購入したけど合わなかった方がおられるように、この枕を買えば正解というのはないのかもしれません。
しかし、おおよその高さの目安は存在いたします。
今回のブログでは特に枕が低すぎる場合になぜ肩こりになりやすいのか、対策はどのようにすれば良いのかについてブログにてまとめております。
同じような症状でお悩みの方にとって参考になるかもしれません。
枕の役割
枕は私たちの睡眠の質や健康において非常に重要な役割を果たします。
ここでは、枕の役割について考えてみましょう。
まず、枕は頭や首の重さを支える役割があります。
寝ている間に頭や首を適切な位置に保つことで、首から背中の骨のカーブを維持します。
枕を正しく使わないと、首や肩の筋肉に余計な緊張がかかり、痛みや不快感を引き起こすことがあります。
人の頭の重さは体重の約10%と言われており、体重が50キロの方で、頭の重さが約5キロある計算になります。
これはボーリングの玉と同じくらいの重さです。
5キロの物を片手で持つとおそらく1分もたたないで腕がパンパンになるかと思います。
また、枕は寝ている時の姿勢をサポートする役割もあります。
人は一回の睡眠で20回から40回ほど寝返りをすると言われており、仰向け、横向き、うつ伏せといった様々な体勢になります。
その際に枕がある事で、姿勢を正しく保つ事ができます。
このように枕は頭の重さを適切に分散し、かつ寝ている時の姿勢を保つ事で睡眠の質の向上に貢献していると言えるのです。
低すぎる枕が肩こりに与える影響
肩こりに悩んでいる方の多くは、枕の高さが原因の一つとなっていることが実は多いのです。
枕の高さが合っていないと、首や肩の筋肉に余計な負担がかかり、肩こりを引き起こすことがあります。
ここでは、枕の高さ低すぎる場合について、問題点と肩こりが発生する理由をわかりやすく説明します。
枕が低いと、頭が後方に落ち込み、首が反り返った状態で仰向けに寝ている状態の時にあごがあがっている状態になります。
この姿勢では、首の前側の筋肉や肩の筋肉が引っ張られ、緊張状態が続くことになります。
これが続くと、筋肉の緊張や血流の悪化が起こり、肩こりが発生しやすくなります。
さらに低すぎる枕だと、頭の高さが心臓よりも低くなる為、頭痛やむくみの要因になる事があるので注意が必要です。
では、適切な枕の高さはどのように決めれば良いのでしょうか。
仰向けで寝ている場合は、目安として寝ている時の「目線」を意識して見てください。
目線が真上よりも少しだけ上を自然に見るような高さに調節する事で、理想的な高さに近づける事ができます。
横向きで寝る場合は、首と頭、そして背中が一直線になるような高さの枕が適しています。
肩こりに効果的な枕の高さを調整する方法
肩こりを和らげるためには、自分に合った枕の高さを見つけることが重要です。
枕の高さを適切に調整することで、首や肩への負担を軽減する事で睡眠の質を向上させる事ができます。
ここでは、枕の高さが低すぎる場合の調整方法についてご紹介いたします。
① バスタオルを使って調整する
手軽に枕の高さを調整する方法として、バスタオルを使うことが挙げられます。
バスタオルを折りたたんで枕の下に敷くことで、枕の高さを細かく調整することができます。
枕が低すぎる場合は、バスタオルを折りたたんで高さを増やします。
しかし、急激に高さを変えてしまうと、身体が変化に対応する事ができず、睡眠の質が下がってしまう事があります。
ですので、バスタオルを2回ほど折ると、だいたい2センチほどになりますので、このくらいであれば身体にとっても負担が少なく枕の高さを変える事ができます。
1枚ずつ折ったバスタオルを入れてみて調節をしてみてください。
②高さ調整可能な枕を使用する
市販されている高さ調整が可能な枕を利用する方法もあります。
これらの枕は、枕の中に調整可能なパッドが入っていて、簡単に取り外したり追加したりすることで、高さを調整することができます。
また、羽根やわた、パイプなどが詰められている枕は、中身を抜いたり増やしたりして、中身の量を調整することで高さを変えられます。
最後に
今回は枕が低すぎる場合に、どのような対策をすればよいか解説させていただきました。
今後は枕が高すぎる場合に、どのような影響が出るのか、対策方法はどうすればよいのかブログにてご紹介させていただきます。
最後までブログご覧いただきありがとうございました。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)