こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております小竹翔太と申します。
先週は3連休があり、天気も良かったので遠出をされた方も多かったのではないでしょうか?
連休明けに、連休を使って天草の方に家族で旅行に行かれた患者様が来院され
「天草まで2時間運転したら、おしりがしびれてきた」
とご相談を受けました。
元々腰痛を持たれている患者様で、久しぶりに長時間運転をされたそうです。
下の画像は、姿勢ごとに腰やお尻にかかる負担をまとめた表です。
猫背で物を持つとかなりの負担が腰に負担がかかりますが、注目したいのは「立っている時よりも、座っている時の方が腰に負担がかかっている」という事です。
このように、長時間運転をしたり、座っている時間が長くなると腰やおしりにかなりの負担がかかる事がわかります。
今回のブログではお尻のしびれがひどくなった時の対策方法と、負担が軽減する座り方についてブログをまとめました。
同じようなお悩みがある方にとって参考になるかもしれません。
腰痛がひどくなると「おしりがしびれる」理由
「しびれ」と聞くと、どんなイメージを持たれますか?
皆さんも経験があると思いますが、長時間正座をした時に足がしびれて立てなくなった経験があるかと思います。
おしりのしびれも同じような状態で引き起こされているのです。
腰痛とおしりのしびれは、深い関係があります。
多くの場合、これらの症状は、坐骨神経(ざこつしんけい)という太い神経が圧迫されたり刺激を受けたりすることで起こります。
坐骨神経は、腰から始まり、おしりを通って、太ももの裏側、ふくらはぎ、そして足先まで伸びている身体で一番太い神経です。
この神経が何かの原因で押されたり刺激されたりすると、腰の痛みだけでなく、おしりや脚のしびれも引き起こす事があります。
また、腰とおしりは、密接につながっています。
例えば、腰の筋肉が硬くなると、その影響はおしりの方まで及びます。
腰とお尻は、坐骨神経の他に筋膜といった「身体を薄いサランラップのような物で包んでいる膜」で繋がってます。
つまり、座り方が悪かったり、座る時間が長かったりする事で腰の筋肉が硬くなると、お尻の筋肉まで硬くなるのです。
「おしりがしびれている」時の対策方法
おしりがしびれて辛い思いをしている方に、すぐに実践できる対策方法を3つご紹介します。
①やさしく「さする」
おしりのしびれを感じたら、まずはその部分をやさしくさすってみましょう。
手のひらや指先で、おしりの筋肉を軽くなでるようにマッサージします。
これによって血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれることがあります。痛みを感じない程度に、リラックスした気持ちで行うことが大切です。
②しびれているところを温める
温かいタオルや湯たんぽをおしりに当てると、筋肉の緊張がほぐれ、血行が良くなります。
ただし、熱くなりすぎないように注意しましょう。
③立って足踏みする
立った状態で軽く足踏みをすることも効果的です。
これにより血流が促進され、おしりや腰の筋肉がほぐれます。
1分間ほど足踏みをすることで、体全体の血の流れが良くなり、しびれの軽減につながります。
この動作は簡単にできるため、仕事の合間にも取り入れやすいです。
腰痛と「おしりのしびれ」に効果的な座り方を紹介
先ほど、座り方が悪かったりすると腰とお尻に負担がかかるとお伝えしました。
実は正しい座り方をすると、腰やお尻にかかる負担を軽減する事ができます。
①骨盤の「骨」を意識する
座った状態で、お尻の下に手を入れると坐骨結節(ざこつけっせつ)という丸いボールのような骨を触る事ができます。
この骨の部分に重点的に体重をかけることができれば、腰にかかる負担を軽減する事ができます。
②正しい姿勢を意識する
・椅子に深く座る
腰が椅子の背もたれにしっかり当たるように、深く座りましょう。
これにより、腰への負担が軽減され、自然な背骨のカーブが保たれます。
・足の位置を調整する
両足は床にしっかりとつけ、膝が直角になるように調整します。もし足が床につかない場合は、足置きを使うとよいでしょう。
足が浮いていると腰に負担がかかります。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございます。
デスクワークの方は年末に向けて業務量が増えるかと思います。
また、年末年始ので長時間の移動を強いられる事もあるでしょう。
そんな方は、今回ブログでお伝えした事をぜひ参考にされてください。
座り方が良くなる事で、おしりのしびれも軽減されると思います。
もし、今回の内容を試してみて変化がみられない時は他に原因が隠れているかも知れません。
その際はお気軽にご相談いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)