こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しています、小竹翔太と申します。
最近は朝と夜も涼しくなり、過ごしやすくなってきました。
そんな中、患者さんからこんなお声をいただきました。
「雨の日や天気が悪くなる前に、肩こりがひどくなってつらい」
「気圧が下がると頭が重くなり、仕事や家事に集中できない」
天気の変化による体の不調は、決してめずらしいことではありません。
夏場は低気圧が多いのですが、「秋になると高気圧」になる傾向があります。
ですので雨の日はより「気圧の変化が大きく」なってしまうのです。
特に肩こりはひどくなると、「頭痛・耳鳴り・吐き気」を催すこともあります。
朝から仕事に出られる方や、子育てや家事で忙しい方にとってはひどい肩こりは日常生活に支障を及ぼしてしまいます。
このような症状は「天気病」と呼ばれます。
論文でもまとめられています
天気痛の実態 頭痛や肩こりを訴える患者が,天気の崩れや寒暖差で症状 の悪化を訴えることはよく経験する.筆者が所属する愛知医 科大学医学部・疼痛医学講座が行った愛知県 O 市の住民を 対象にしたアンケート調査(20 歳以上,回答数 2,628 名)に
でも「天気が悪いのはしょうがないよね」
と思われる方も多いかと思います。
でも安心してください。
しっかりと対策・予防をすることで天気病は十分に防ぐことができる可能性があります。
もしも同じようなお悩みを感じている方がおられましたら、今回のブログが参考になるかもしれません。
気圧が下がると肩こりがひどくなる「天気病」とは?
「雨が降りそうになると肩が重くなる」「天気が悪い日は首がガチガチにこる」
そんな経験はありませんか?
これは気のせいではなく「天気病」と呼ばれるものです。
天気病とは、「気圧や気温、湿度の急激な変化」によって体がついていけなくなり、不調が出てしまう状態です。
肩こりや頭痛、めまいなど、症状は人によって異なりますが、特に肩こりは当院の患者さんでも多くの方が訴えられています。
気圧が下がると、自律神経が乱れて血のめぐりが悪くなり、筋肉が硬くなります。
例えるなら、「重たいリュックを背負って一日を過ごす」ような状態です。
想像するだけで辛そうですよね。
体がずっと緊張しているため、肩や首に疲労がたまりやすくなるのです。
さらに耳の奥には「内耳(ないじ)」という場所があります。
内耳にはセンサーがあり「体のバランス」を取っています。
急激な気圧の変化を内耳のセンサーが感知すると脳に対して「今は危険」という情報を伝えてしまいます。
この危険という情報が過剰になってしまうと体の緊張が強くなり肩こりもひどくなりやすくなるのです。
例えば「急に火災報知器がなったら体が緊張して逃げる準備をする」かと思います。
このように、10月の天気病は夏とはまた違った側面が多く、悩まれている人が多いのです。
天気病により肩こりがひどい時の対策方法
① 耳を温める
耳を温めると血の流れが良くなり、筋肉の硬さが取れやすくなります。
さらに耳の内耳(ないじ)の血の流れも良くなるので、体のバランスが取りやすくなります。
画像のように手で耳を覆うだけでも効果があります。
② 深呼吸をする
天気が悪い日は「呼吸が浅くなりやすい」事が増えます。
呼吸が浅いと体の酸素の量が減るため体が緊張しやすくなります。
「大きく吸って、ゆっくり吐く」だけでも体の緊張がほぐれます。
③専門家に相談する
どうしてもつらい時は専門的な施術や病院を受診するのも選択肢の一つです。
特に肩こりだけでなく、「頭痛をともなっているような症状」が長く続く場合は、一人で悩まず、まずはご相談されることをお勧めいたします。
天気病を改善し、肩こりを予防する方法
① 就寝前に湯船につかる
寝る前に湯船につかることで体温が上がりやすくなります。
体温が上げると睡眠の質の向上や筋肉が柔らかくなるだけでなく、「気圧の急な変動に耐えられる」ようになる事が期待できます。
「就寝の90分〜2時間」くらいを目処に湯船につかると効果的です。
「38℃くらいで、10分から15分」くらいが目安です。
② ウォーキングを軽く行う
今年の夏は、酷暑によりなかなかウォーキングができませんでした。
涼しくなった今ならチャンスです。「週に2回程度20分」のウォーキングを行うことで、肩こりの改善が期待できます。
③体の冷えに気をつける
涼しくなったとはいえ、昼間は30度をを超えることもあります。
まだまだエアコンを使用することも多くなるかもしれません。
特に手足はエアコンの風で冷えやすいので、ブランケットやレッグウォーマー、アームカバーがあると予防ができます。
最後に
最後までブログをご覧いいただきありがとうございました。
日本には四季があり、時期によって季節と共に体の状態も変化を受けやすいです。
ぜひお体を大切に労わってあげてください。
ご紹介した内容を試しても効果がみられないときは、別に原因が隠れているかもしれません。
その際は当院がお力になれるかもしれません。お気軽にご相談ください。
[監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太]