こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております小竹翔太と申します。
当院の患者さまで
「5年前にぎっくり腰になってから毎年繰り返してしまう」
「今年はぎっくり腰をしてからなかなか腰痛が改善しない」
とお悩みの言葉をいただきました。
40代女性の患者さまで、お仕事は営業職でデスクワークや運転が多いそうです。
ぎっくり腰を繰り返す方は意外と多く、毎年1回から2回ぎっくり腰の時に来院させる患者様がおられます。
通常、ぎっくり腰を起こした後しばらくすると痛みは落ち着いてきますが、
今回来院された患者さんはなかなか症状が改善されず、ご家族の紹介で当院を受診されました。
今回のブログでは毎年ぎっくり腰を繰り返してしまう方や、ぎっくり腰の後になかなか腰痛が取れない方に向けて作成しました。
同じようなお悩みがある方にとって参考になるかもしれません。
40代女性がぎっくり腰を繰り返してしまった理由
なぜこの患者さまは、ぎっくり腰を繰り返してしまったのでしょうか。
その理由を詳しく見ていきましょう。
詳しく検査をしてみると、この患者さまの股関節が非常に硬くなっていたのです。
股関節と腰は「二人三脚」のような関係にあります。
つまり、股関節が硬くなりサボってしまうと、腰ばかりを動かさないといけなくなり、腰への負担が大きく増えてしまうのです。
次に、お話を深くお聞きすると、最初のぎっくり腰の後のケア不足が挙げられます。
一度ぎっくり腰を経験すると、再発のリスクが高まります。
適切な処置と予防策が必要だったのですが、出産や家事、その後のお仕事への復帰などでなかなかケアをする時間がなかったそうです。
さらに、患者さんのお仕事の内容も関係してました。
営業職として、デスクワークと運転を繰り返す毎日で激務。
お長時間同じ姿勢を続けることで、知らず知らずのうちに腰と股関節への負担が蓄積されていったのです。
これらの要因が重なり、毎年のようにぎっくり腰を繰り返す結果となってしまいました。
ぎっくり腰がなかなか改善しない時に気をつけたい事
ぎっくり腰になってしまった後には正しい対処方法があります。
ここでは、ぎっくり腰の後にやってほしくない3つの行動とその理由をご紹介します。
①安静にしすぎる
ぎっくり腰の痛みで動くのが怖くなると、なかなか動きたくなくなります。
しかし、実は逆効果になる事があります。
安静にしすぎると、筋肉が硬くなり、血の流れがが悪くなってしまいます。
その結果、ぎっくり腰の回復が遅れるだけでなく、再発のリスクが高まる事があります。
痛みの程度に応じて、できる範囲で少しずつ体を動かすことが大切です。
②腰を反ってしまう
痛みがあると、無意識に腰を反らせて痛みを紛らわせてしまう事があります。
しかし、これは腰への負担を増やし、症状を悪化させる可能性があります。
腰を反らせると、腰の筋肉や骨に余計な負担がかかり、痛みを長引かせてしまうのです。
③痛いところを強く押してしまう
痛みを和らげようと、痛い部分を強く押したり、マッサージしたりする事があります。
しかし、ぎっくり腰の後には逆効果です。
強い刺激は炎症を悪化させ、痛みを強くさせる可能性があります。
腰痛を改善し、ぎっくり腰にならなくなった方法を紹介
ぎっくり腰の再発を防ぎ、腰痛を改善するための2つの方法をご紹介します。
① 30分のウォーキング
ウォーキングは腰痛改善に非常に効果的です。
「え、30分も歩くの…」と思った方も少しお話を聞いてください。
30分のウォーキングをする事で
- 血の流れが良くなり、筋肉が柔らかくなります。
- 股関節の可動域が良くなり、腰の負担が減ります。
続けるコツは、最初は短時間(10分〜15分)から始めて徐々に延ばすことです。
また、好きな音楽を聴いたり、友人と一緒に歩くことで楽しみながら続けられます。
② 股関節をゆっくり動かす
股関節を柔らかくする事で腰の負担を減らす事ができます。
今回は患者さまにお伝えした股関節のストレッチをご紹介いたします。
・仰向けになり、膝を抱き抱えて、ゆっくりと股関節を曲げていきます。
この時に逆の膝が曲がらないように気をつけましょう。
呼吸を止めずに20秒間行います。
・次に股関節をゆっくり開きましょう。
この時に、自分自身の足の重さを利用して開くと効果的です。
同じく20秒間行います。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
ぎっくり腰を繰り返している方は、今回紹介している内容をぜひ試してみてください。
もし今回の内容を試してみてなかなか改善が見られない時は他にも原因が隠れているかもしれません。
その際は、かじやまち熊本鍼灸整骨院までお気軽にご相談されてください。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)