こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
肩こりの症状をお持ちの方にとって、今の寒い時期はとても辛い季節です。
当院の患者さまも
「寒くなると肩に力は入って肩が凝りやすくなる」
「肩が凝るとマッサージをしたくなるけど、どのくらいの強さがいいの?」
というお声をよくいただきます。
今回のブログでは、ひどい肩こりに悩む女性は実際に体験した内容をベースに、強いマッサージが肩こりに与える影響や、肩こりに効果的な対策方法についてブログをまとめました。
同じようなお悩みがある方にとって参考になるかもしれません。
ひどい肩こりに悩む50代女性
当院を受診された50代の女性の患者さまは、20年以上もデスクワーク一筋で働いてきました。
20代の頃から肩こりに悩まされ、その症状は年々深刻化していったそうです。
子育てがある程度落ち着いた5年ほど前から、自分の体のケアに時間を割けるようになりました。
これまでは近くのリラクゼーションサロンで120分コースのマッサージを受けることで症状を和らげていたそうです。
しかし、2年ほど前に転職をしてから、肩こりの症状が徐々に悪化していきました。
仕事のストレスや環境の変化が、長年抱えてきた肩こりをさらに悪化させたのかもしれません。
焦りから、自宅で使用していたマッサージ機を強い力で肩に当てるようになったそうです。
ところが、これが裏目に出てしまい、症状はさらに悪化。
痛みが増し、肩や首の動きも制限されるようになりました。
このような状況に困り果てていた時、当院の患者さまからのご紹介で来院されました。
長年の慢性的な肩こりに対して強いマッサージは一見すると良さそうに感じますが、なぜ症状が悪化してしまったのでしょうか?
強いマッサージが肩こりに与える影響
まず、肩こりの多くが筋肉の緊張により、血液の流れが悪くなる事で起こります。
緊張した筋肉に強いマッサージは一見良さそうですが
筋肉をイメージする際に、スーパーで売られている鶏むね肉を思い浮かべてみてください。
鶏むね肉を強く押しつぶすと、形が崩れてしまいますよね。
さらに強い力を加えると、ちぎれてしまう事もあるくらいです。
人間の場合は、生きているのでそこから元に戻ろうとしますが、何回も強く押されると繊維が傷ついたり、炎症を引き起こしたりすることがあります。
また、痛みを感じるほどの強いマッサージを受けると、体は自然に防御反応を示します。
その結果として、肩こりがさらにひどくなってしまうことも少なくありません。
さらに、首や肩の周りには重要な神経や血管が通っています。
強いマッサージによってこれらに影響が及ぶと、思わぬトラブルを招く可能性も考えられます。
もちろん、適切な強さのマッサージやリラクゼーションは肩こりに対して効果的です。
そのため、肩こりの解消には「強さ」よりも「適切な刺激」が重要だと考えます。
肩こりに効果的な対策方法3選
① 深呼吸で自律神経を整える
深呼吸は、自律神経のバランスを整えるのに効果的です。
自律神経とは、身体を常に良い状態に保ってくれている装置のようなものです。
自律神経が整うと、肩や首の筋肉の緊張がほぐれ、血の巡りも良くなります。
1日に数回、鼻からゆっくり吸い込み、口から吸った時間の倍吐くようにすると自律神経が整い肩こりの解消が期待できます。
② 腕を温める
肩の筋肉と腕の筋肉はつながっているため、腕を温めることで肩こりの改善に効果があります。
入浴時に腕をしっかりお湯につける、ホッカイロを使うのも効果的です。
特に、二の腕を温めると効果的です。
これにより、肩周りの血行が促進され、肩こりが和らぎます。
③ 腕を振りながらウォーキングを行う
ウォーキングは全身の血流を改善する効果があります。
特に、腕を大きく振りながら行うことで、筋肉がほぐれやすくなり、肩こり解消に効果的です。
ウォーキングによって体全体の血の巡りが良くなり、肩周りの筋肉にも十分な酸素や栄養が行き渡ります。
1日15分程度から始めて、徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
つい肩が凝ってしまうと、強い力でマッサージをしたくなる事もあるかもしれません。
しかし、それでもなかなか肩こりが治らない方にとっては今回ご紹介した方法が効果的な事が多いので、今回ご紹介した内容をぜひ実践されてみてください。
それでも改善しない場合は、当院までぜひご相談いただると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)