こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
当院に通われている患者さまから「歩くのもままならない膝の痛みが改善したと」と喜びのお声を頂戴しました。
通われていた当初は
「近くのスーパーまで膝が痛くて歩けない」
「東京に住んでいる娘の所に会いに行けなくなるかもしれない」
といったお悩みを抱えられていました。
膝の痛みで来院される方は当院ではそこまで多い症状ではないですが、膝が痛くて日常生活に支障が出ている方が多い印象があります。
病院でも「膝が変形しているから手術を勧められた」というお声もよくお聞きします。
では膝の痛みは手術をしないと治らないのでしょうか?
安心してください。きちんと治療をすれば、手術をしなくても膝の痛みを軽減する事は可能です。
今回のブログでは患者さまのお声を紹介するとともに、歩くとなぜ膝に負担がかかるのかをまとめさせていただきました。
同じようなお悩みがある方にとって参考になれば幸いです。
なぜ歩くと膝の痛みが悪化するのか?
よく「歩くだけで膝が痛くなる」というお声をいただきますが、なぜ歩くと膝が痛くなるのでしょうか?
歩くときに膝には大きく分けて3つの役割があります。
まず上半身の重さを支える役割です。
人が歩く時に、上半身の重さが下半身にかかりますが、正常な膝だと上半身の重さを膝で受け止める事ができます。
しかし、歩く時は体重の1.5倍〜2倍程度かかるとも言われます。
体重が50キロの方でも100キロ近くかかる事もあるので、歩き過ぎると膝の負担が増えやすくなります。
次に地面からの衝撃を吸収する役割もあります。
膝は特殊な構造をしていて、半月板(はんげつばん)というクッションがある事で地面からの衝撃を吸収しています。
しかし、このクッションも使い続けていくと徐々に少なくなってきます。
例えば、枕を長く使っていると、少しずつへたってきた経験ってありませんか?
同じように膝のクッションも使い続けると少なくなるのです。
最後に歩きやすくする役割もあります。
歩く時には膝が曲がったり伸びたりを繰り返す事で、人はスムーズに歩く事ができています。
しかし、この曲げ伸ばしは、膝に付いている筋肉をとても使うので、歩きすぎると筋肉がかたくなりやすくなるのです。
以上の3点から私たちの膝は「頑張り屋さん」な事がわかりますよね。
ですのでただ歩くだけだとしても、実はものすごい負担がかかり、ひどくなると痛みが強くなり時時には歩けなくなる事もあるのです。
「じゃあ膝を守るには歩かない方がいいの?」と思われるかもしれませんが決してそんなことはありません。
正しく膝を使ったり、ケアをすれば歩いて膝の痛みは充分防ぐ事ができます。
歩くと膝が痛い時にできる対策方法と自宅でできる予防方法
〜対策方法〜
①休息を取る
歩くと痛い時は、可能であれば近くのベンチなどで休憩を取ってください。
先ほども言いましたが膝は頑張り屋さんなので、痛いときは頑張りすぎている可能性があります。
②腫れて熱っぽい時は冷やす
痛みとともに、膝が熱っぽくなる時があります。
これは膝が「炎症」を起こしている状態です。
例えば、原始時代に木の棒で火を起こすシーンを見た事があるかと思いますが、摩擦を起こす事で熱が生まれ、火が付くように
膝も使いずぎると熱を持ちやすくなります。
氷嚢があれば一番ですがない場合、ビニール袋に氷と少しの水を入れた物で5分程度冷やしてください。
くれぐれも冷やしすぎないように気をつけてくださいね。
③サポーターを活用する
もしもお持ちであるなら膝用のサポーターを使用するのも良い選択です。
しかし、薬局や通販など多種多様なサポーターがありますので、どんなサポーターが良いか迷われるかもしれません。
その際は、当院でもアドバイスする事が可能ですので、お気軽にご相談ください。
〜予防方法〜
股関節を動かす
膝を守るために重要なのが股関節の動きです。
膝と股関節の関係は「ダンスのパートナー」です。
ダンスを上手に踊るには、両者の息を合わせる必要があります。
しかし、片方が練習不足でサボってしまうと息を合わせる事はできませんよね。
膝と股関節も同じような関係性ですので、股関節を動きやすくすると、膝の負担を減らす事ができます。
・もも裏ストレッチ
仰向けで、もも裏を持ちゆっくりと手前に引き寄せます。
この時にもも裏が「気持ちよく伸びている」のを確認し「息を止めない」ように気をつけて30秒ほど伸ばしましょう。
歩くと膝が痛くなる症状が改善した女性のお声を紹介
Q.何が決め手で当院を受診されましたか?(当院を選んだ理由など)
家族がネットでみつけてくれました
Q.どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?
右膝の痛み(歩くのもままならない位の痛み)
Q.実際に受診されてよかったことを書いてください。
あまりの痛みに、このまま歩けなくなったらと将来に不安を感じておりましたが、先生の励まし、アドバイスのお陰で少しずつ薄皮がはがれる様に楽になり、あれから1年いつの間にか走れるようにもなりました。
先生には心より感謝しております。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
「歩く」というのは、人にとって当たり前な行動であるとともに、制限された時のストレスは計り知れないものがあります。
今回ご紹介した患者さまのように、日常生活に影響が出る事も多いので、膝が痛い時は今回ご紹介した内容をぜひ試してみてください。
試しても症状が改善されない事もよくあるので、その際はできるだけ早めにご相談いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)