「年末になるといつも腰を痛めてしまう」
この業界に入って15年ほどですが、年末にこの言葉を聞かない年はおそらくありませんでした。
先日も運送の仕事をしている友人から「30キロの荷物を持った時に腰がピキってなって動けない」と緊急の連絡があり
急遽治療をすることになりました。
特に年末に向けて仕事量が多くなっていたそうで、無理をして荷物を持ち上げた時に発症したそうです。
このように、年末にかけてぎっくり腰が多発する傾向にあります。
今回はいつも年末の大掃除で腰を痛めてしまう方に向けてブログをまとめました。
年末に腰痛が悪化する理由は?
こんにちは。
熊本市中央区で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
今年も早いもので約1ヶ月となりましたね。
この時期になると大掃除や年賀状の作成などやらないといけない事が増えてきます。
また、お仕事をされている方は年末に向けて仕事量が増える傾向にもあります。
忙しい時期になると腰痛が悪化する理由はいくつかあります。
特に、大掃除では中腰などで普段使わない筋肉を使うことが多く、腰により多くの負担をかけてしまう事が多くなりやすい傾向にあります。
例えば、10キロの物を中腰の状態で持ち上げると約6倍の60キロのストレスが腰にかかると言われています。
また、年末はかなり冷え込みます。
寒さによって筋肉が硬くなり、血の流れも悪くなりがちです。
さらに、年末は忙しいのでストレスが増えやすい時期です。
ストレスは自律神経のバランスを崩し、身体の不調を招きやすくなります。
なので、年末の腰痛悪化は、物理的な負荷、寒さによる筋肉の緊張、そしてストレスが複合的に絡み合って起こることが多いのです。
大掃除をしていて、腰痛が悪化したらどうすればいい?
大掃除中に腰痛が急に悪化した場合、まずは安静にして痛みを取る事が最優先です。
急性の腰痛には、以下のような対処法が有効です。
①作業をすぐ中断し、安静にする
腰に痛みを感じたら、無理をせずに作業をすぐに止めましょう。痛い方を上にして横になる事が大事です。
②温めるか、冷やすかの判断を正しく行う
「通常ぎっくり腰は温めることで治りが早い」と言われています。
ですので、痛みがあっても動ける程度であればお風呂に入ってもらって問題ありません。
しかし、あまりにも痛みや熱感がひどい時には、患部に炎症がある恐れもあります。
その場合はシャワー程度にとどめてください。
できれば痛い所は氷などで冷やして欲しいのですが、冷やしすぎると周りの正常な筋肉の血の流れが悪くなってしまうので
10分程度にしましょう。また冬の時期ですので暖房を入れて腰以外の部分が冷えないように気をつけてください。
③痛みがひどい場合は、お近くの治療院や整形外科を受診する
痛みが強い場合や、自己判断が難しい場合は、専門家に相談することも大事です。当院では無料で電話相談、公式LINEによる「痛みの相談窓口」を設けています。
④痛みが落ち着いた後のウォーキング
痛みが半分くらいに落ち着いたら、まずは20分のウォーキングがおすすめです。
1日10分ずつ時間を伸ばし、40分ウォーキングができると理想です。
これらの対処法を実践することで、再発を防ぐことが可能です。
大掃除は年末の重要な作業ですが、自分の健康を第一に考え、無理をせずにに行うことが大切です。
腰痛を少なくして良い年を迎えましょう!日常でできるおすすめの方法
腰痛を先に、新年を快適に迎えるために、日常生活で実践できる方法をご紹介します。
①正しい姿勢を意識する
寒い時期になると、身体が縮こまりやすくなります。
普段から良い姿勢と悪い姿勢を判別できるようにしておきましょう。
②お風呂上がりのストレッチ
腰周りの筋肉を柔らかくするために、毎日ストレッチを行いましょう。 特にお風呂上がりのストレッチは効果的です。
胸周りのストレッチを行うと良い姿勢が保ちやすくなります。
③軽い運動を取り入れる
散歩や水泳などの運動は、腰痛を予防するのに役立ちます。運動によって血の流れが良くなり、老廃物が流れやすくなります。
④物を正しく持ち上げる
重いものを持ち上げる時は、腰ではなく膝を使うことが大切です膝を曲げて持ち上げることで、腰への負担を軽減できます。
また重いものを持ち上げる際は、できるだけ身体の近くに物を近づけると楽に持つ事ができます。
⑤ 睡眠環境の改善
良い睡眠は、腰痛予防にも効果的です。 特に寝返りをしっかり打つことはとても大事になります。
寒い時期に多いのが、「こたつに入ったまま寝てしまう」「ソファーに上で寝てしまう」事です。
この2つは寝返りを打つスペースが足りないので、腰痛になりやすくなります。
必ず、ベッドで寝るようにしましょう。
まとめ
今回は年末の大掃除の時期のなると起こりやすい腰痛についてブログをまとめました。
年末に向けて何かと忙しくなると思いますが
良い状態で年を越せるように今から準備をしましょう。
腰痛や肩こりでお悩みがある方はお一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)