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左の股関節が痛くて歩けない…原因と自分でできる治し方

こんにちは。

熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。

当院の患者さまで、毎朝保育園にベビーカーを押して登園される女性の患者さまがおられるのですが

先日いつものようにお子さんをベビーカー乗せて歩こうとした時に

「急に左の股関節が痛くなって歩けなくなった」

「股関節が痛くて靴下が履けない」

という状態になったそうです。

初めて股関節が痛くなったので整形外科を受診されましたが「骨に異常はありません」と言われその時は安心したが

なかなか歩く時の痛みが取れず、当院を受診されました。

詳しくお話をお聞きすると、毎朝片道20分ベビーカーを押して歩かれているそうです。

往復で40分ですからかなりの負担になっていたのかもしれません。

病院では異常がないと言われたのになぜ股関節の痛みが取れなかったのでしょうか?

今回のブログでは股関節が歩く時に重要な理由と自分でできる改善方法についてブログをまとめました。

もしも股関節の痛みでお悩みがある方は今回のブログを参考にされてみてください。

なぜ左の股関節が痛くなってしまったのか

股関節は骨盤と足の骨をつなぐ大きな関節です。

体を支える土台であるため、体重や歩行などの日常生活の影響を受けやすいです。

さらに股関節は男性と女性で関節の形が異なります。

女性は男性に比べて股関節が浅い構造になっているのです。

股関節が浅いと関節の安定性が少なくなります。

イメージとしては常に浅い椅子に座っているような状態です。

深く座れる椅子なら体を預けてもしっかり安定しますが、浅い椅子だと常に体のどこかに力を入れて踏ん張らないといけないので疲れてしまいますよね。

このように、元々股関節は普段から影響をけやすく、関節の構造的にも負担がかかりやすいことがわかります。

では今回ご紹介した患者さまのように、歩く時に痛くなりやすい理由と重要な役割についてご説明いたしますね。

歩く時に股関節が重要な理由

歩くという動作は無意識に行なっているように感じますが、実は複雑な動きで成り立っています。

その中心が股関節です。

重要な理由として

①上半身と下半身をつないでいる

歩く時って足だけでなく、腕も振って歩きますよね。

股関節はこの足と腕の動きをつなぐ事で歩きやすくしているんです。

もし股関節にトラブルが起こってしまうと、上半身と下半身のつながりが悪くなって

色々なところに負担がかかりやすくなります。

イメージをするなら「リレーのバトン」です。

バトンをスムーズに渡せるとタイムが早くなりますが、バトンを落としてしまったり受け渡しがうまくできないとタイムが遅くなってしまいますよね。

②衝撃を吸収している

歩く時に地面に足が着地をした時に実はかなりの負担が体にかかっています。

股関節はこの衝撃を吸収するクッションのような役割を持っているのです。

③体を支えている

歩く時に体をぐらつかせないようにしている役割もあります。

股関節は橋の支柱のようなもので

橋がぐらつけば車はスムーズに通ることができませんよね。

左の股関節が痛い時に自分でできる治し方を紹介

股関節が痛いときはまず「悪化させない」ことが重要です。

ストレッチや体操をするときは十分に気をつけてください。

痛みが強いときはご紹介した患者さまのように病院で診察を受けるのも大事です。

ただなかなか時間が取れず病院や治療院に行けない方も多いかと思います。

そんな時に家でできる股関節の治し方についてご紹介します。

①横向きになって安静にする

痛みが強い場合、まずは安静にすることが大事です。

さらにこの時、横向きで左の股関節が上になるようにして横向きになると、楽になりやすいです。

②肩のストレッチをする

「なんで肩?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実は股関節と肩ってつながりが深い関係なんです。

例えばボールを投げるときに、足を前に出して投げますよね。

足が棒立ちの状態では速いボールを投げることはできません。

なので、股関節が痛い時に肩を伸ばすのは理にかなっているのです。

[やり方]

・椅子に座った状態でタオルを持ちます

・背筋を伸ばしてゆっくり体を倒していきます

・脇腹あたりが伸びればよく効いています。左右10秒ずつ伸ばしてみましょう

 

 

③体を丸めるストレッチ

歩いたりしても股関節に痛みがないときは、体を丸めて股関節を動かしてみましょう。

もしもストレッチをした時に痛みがある場合は、お休みしてくださいね。

[やり方]

・仰向けになった状態で、足を抱えるように曲げます。

・お尻やももの裏付近が伸びていればOKです。30秒ほど体勢をキープしましょう。

最後に

最後までブログをご覧いただきありがとうございました。

今回来院された患者さまは上記のストレッチや治療を行うことで痛みが取れ、これまでのように保育園の送り迎えができるようになりました。

しかし、病院で問題がないと言われても股関節の痛みが取れないことは意外と多いのです。

もしも同じように股関節の痛みでお悩みの方がおられましたら今回ご紹介した内容をぜひ試してみてください。

それでも痛みが取れない場合は、専門的な治療が必要かもしれません。

その際は当院までお気軽にご相談いただけると幸いです。

(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)

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