こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております院長の小竹翔太ろ申します。
8月に入り、さらに気温が高くなりましたね。
今年の夏(7月〜9月)に気温は全国的に平年よりも高い事が予想され、特に8月の九州地方は「厳重警戒」ランクになる見込みです。
そんな中、普段から頭痛を感じておられる患者さまから
「普段感じている頭痛と熱中症の時に感じる頭痛の違いってあるの?」
質問を受けました。
熱中症を発症すると頭痛を感じる事は多く、私自身高校時代の部活中に熱中症になった際に頭痛を感じた事を覚えております。
しかし、私は当時普段から頭痛を感じる事はほとんどなく、日常的に頭痛を感じておられる方にとっては
「私の頭痛は熱中症が原因?それともいつもの頭痛?」だと思われるのも仕方ないのかもしれません。
今回のブログでは熱中症による頭痛の見分け方について解説させていただきます。
ご本人はもちろん、小さいお子さんやご高齢の親御さんの為にも、ぜひ知っておきたい内容となっております。
ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。
熱中症になると、なぜ頭痛になるのか
熱中症になると、なぜ頭痛が起こるのでしょうか?
これは、体の温度が上がりすぎると脳がダメージを受けるためです。
熱中症になると、体は熱を逃がそうと汗をかきます。
これで体内の水分と塩分が失われ、体のバランスが崩れます。
このバランスの崩れが、頭痛の原因になります。
また、熱中症になると血液が脳に十分に供給されなくなります。
これが脳にストレスを与え、頭痛を引き起こします。
さらに、体温が上がりすぎると、脳の血管が拡張し、これが頭痛の原因となることもあります。
まとめると、熱中症によって体が水分や塩分を失うと、脳が正常に働かなくなり、それが頭痛につながるのです。
熱中症による頭痛の見分け方
普段の日常で感じる頭痛と、熱中症が原因で起こる頭痛は、いくつかのポイントで見分けることができます。
まず、熱中症による頭痛は、暑い場所や長時間の屋外活動後に現れることが多いです。
特に夏の暑い日やエアコンの効いていない部屋で過ごした後に感じる頭痛は、熱中症のサインかもしれません。
一方で、普段の頭痛は天候や気温に関係なく、ストレスや疲れ、睡眠不足などが原因で起こることが多いです。
次に、熱中症による頭痛は、他の症状と一緒に現れることが多いです。
たとえば、めまいや吐き気、筋肉のけいれん、全身のだるさなどが同時に起こることが一般的です。
これに対して、普段の日常的な頭痛は、頭痛そのものが単独で現れることが多いです。
また、熱中症の頭痛は、涼しい場所で休んだり、水分を十分に補給したりすることで比較的早く和らぐことが多いです。
反対に、日常の頭痛は、休んでもすぐには良くならず、頭痛薬などが必要になる場合が多いです。
熱中症による頭痛の治し方と気をつけておきたいポイント
①身体を冷やす
熱中症による頭痛を治すためには、まず体を冷やすことが最も重要です。
暑い場所にいる場合は、すぐに涼しい場所に移動しましょう。
エアコンが効いている部屋や、風通しの良い日陰が理想的です。
体を冷やす方法としては、氷を入れたビニール袋を首や脇の下に当てると効果的です。
これにより、体温を下げることができます。
また、扇風機を使って風を当てることも有効です。
これらの方法で体温を下げると、頭痛が和らぐことが多いです。
②水分をしっかり補給する
スポーツドリンクなどの電解質(主に塩分)が含まれた飲み物が最適です。
これにより、体内の水分と塩分のバランスを整えることができます。
冷たい水を飲むだけでも効果がありますが、塩分補給も忘れずに行いましょう。
熱中症自体は、命にかかわる重大な症状です。
特に熊本県のような高温多湿な環境では注意が必要です。
熱中症は、頭痛だけでなく、意識障害を引き起こすことがあります。
もしも、頭痛に加えて意識障害が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。
日常生活で予防するためには、適度に休憩を取り、水分補給をこまめに行うことが大切です。
特に暑い日には、無理をせず、自分自身の体調を最優先して下さい。
熱中症は予防が最も重要です。
体調が少しでもおかしいと感じたら、早めに休みましょう。
健康を守るために、日々の対策を心がけてください。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
最近では風邪などの体調を崩されている方も多く、頭痛が風邪によるものなのか?熱中症によるものなのか?天気によるものなのか?
判断が非常に難しい状況です。
ご自身で見分ける事が難しいと少しでも感じたら、医療機関への相談を検討して下さい。
熊本県では、夜間の急な病気への対処や応急処置などを相談できる窓口として、令和6年度より救急安心センター事業を実施しているそうです。
特にお子さんは夏休み中で、親御さんの目から離れる事も多いかと思います。
こちらにお子さんの熱中症についてブログでまとめておりますので、ぜひご活用いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)