こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
年末に近づくにあたり、1年が過ぎるスピードの早さに毎年驚いております。
さて、年末になると「忘年会」や「同窓会」に忙しいという方も多いのではないでしょうか?
そんな中、当院に通われている患者さんから
「食べ過ぎたり、飲み過ぎたりすると右側の背中が痛くなる」
「忘年会シーズンになると背中の痛みだけでなく体調も崩しやすい」
このようなお悩みをお聞きしました。
皆さんの中にも食べ過ぎた後に「胃の裏が痛くなった」という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
年末はどうしても食べる量が増えるためこのような症状が出やすくなります。
特に「暴飲暴食」がちになり、様々な不調を招きやすくなります。
大正製薬様の調べによると
「正月はどのような食生活(食事)を送りましたか?」と尋ねたところ、「間食が多かった」が39.2%、「量が多かった」が33.3%、「献立に偏りがあった」が30.0%、「いつもと変わらなかった」21.7%と、食生活の乱れが散見される結果となりました。
というデータが出ているそうです。
この度のブログでは食べ過ぎ・飲み過ぎのよる背中の痛みの原因と見分け方、対策方法についてまとめております。
同じような症状がある方は参考になるかもしれません。

目次
忘年会が増えると右側の背中の痛みが増える理由
忘年会シーズンになると食べたり、飲んだりする機会が増えます。
久しぶりに会う友人や親戚と過ごす時間はとても楽しい時間です。
しかし、食べる量や脂っこいものを食べる機会がどうしても増えるため、内臓にかかる負担がいつもより増えます。
胃や腸は食べ物を消化したり吸収する年中無休で動いてくれている「工場」のようなもの
特に年末年始は食べ過ぎにより次々と食べ物が運ばれてくるので、負担が増えます。

もしも休憩や休みがない状態でずっと働く状態が続くと過労で倒れてしまうかもしれませんよね。
ではなぜ右側の背中が痛くなってしまうのでしょうか?
それは、「内臓と腰は同じ神経によってつながっている」事がポイントです。
次の章で詳しく説明いたします。
食べ過ぎ・飲み過ぎが背中の痛みにつながる仕組み
先ほど述べた通り、内臓と背中は「神経」によってつながっています。
これを内臓ー体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)と言います。
内臓機能が皮膚や骨格筋などの刺激, いわゆる体性感覚刺激で影響を受ける事実は以前から臨床的に良く知られていました
つまり内臓に問題があると、神経を通じてつながっている背中の筋肉が反応してしまうことを言います。
例えるなら、
皮膚や筋肉は「機械」
神経は「配線」
内臓は「スイッチ」
スイッチを押すと、遠くの機械が動くように、体も同じような反応を示します。
ですので、食べ過ぎにより、内臓(スイッチ)が刺激され過ぎると過剰にスイッチが押される状態となり、背中の筋肉(機械)が故障してしまうかもしれません。
このように内臓と背中は密接な関係があることがわかります。

右側の背中に痛みを楽にする方法3選
では忘年会シーズンで食べ過ぎた、飲み過ぎた場合どのようにすれば楽になるのでしょうか?
食べ過ぎ・飲み過ぎによる背中の痛みは、
「内臓を休ませてあげる」事がポイントです。
①翌日の食事を軽くする
食べ過ぎた翌日も普段通りの食事をすると、内臓は休むことができません。
おかゆやスープ、ヨーグルトなど消化の良い食事にすることで、内臓の働きが落ち着き、緊張していた背中の筋肉も緩みやすくなります。
特に脂っこいものや、揚げ物は控えましょう。

②水分をしっかり取る
食べ過ぎ・飲み過ぎの後は、体の中に老廃物がたまりやすい状態です。
飲み過ぎた翌日に体がむくんでしまった経験ってないですか?
あれは体に残っている「古い水分」なので、水分をしっかり取ることで老廃物が流れやすくなります。
常温の水か白湯を飲むとよいです。

③お腹を温める
内臓は冷えると働きが低下し、神経の緊張を引き起こしやすくなります。
お腹を温めることで内臓の血の流れが改善され、刺激が和らぎ、背中の筋肉も自然と緩んでいきます。
特に「みぞおち」あたりを、カイロなどで温めると効果的です。

④「左側」を下にして横向きになる
右側の背中に痛みがある場合、左側を下にして横になることで、内臓への負担が軽減されます。
「内臓が休まりやすい姿勢」のため、覚えておくとよいかもしれません。

最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございます。
食べ過ぎと背中の痛みは、密接な関係があります。
今回ご紹介した対策方法を試せば、数日で楽になることが多いです。
しかし、「痛みが減らない」「常に強い痛みが背中やお腹にある」場合は、医療機関への受診が必要なこともあります。
そのような症状がある場合は我慢せずにご相談されてください。
「監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太」

