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子供を抱っこすると腰痛が悪化する…30代女性の改善ポイント

こんにちは。

熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。

当院の患者さまで

「子供を抱っこしたら腰痛が悪化した」

「ぎっくり腰をなんども経験しているので抱っこが怖い」

というお悩みをお聞きいたしました。

30代の女性の患者さまで、昨年お子さんが産まれ毎日家事に育児に大忙しだったそうです。

そんな中、お子さんが1歳を迎えた頃に、中腰で抱っこをしたところ、元々の悩みであった腰痛が悪化したそうです。

お子さんが産まれてからの1年は記憶が曖昧になるほど忙しく、ご自身の体のケアはほとんどできていなかったそうです。

とても大変だったかと思います。

第一三共ヘルスケア株式会社様の調べによると

ママの体調は妊娠中よりも産後がツライ!産後あらわれる不調の第1位は「腰痛」

0~2歳の子どもを持つ女性に聞いた『“子育てママ”の全国実態調査』

 

では、抱っこによる腰痛を防ぐ方法はないのでしょうか?

ご安心ください。

正しい抱っこの方法や、お体の事を知る事ができれば十分に腰痛を防ぐ事は可能かと思います。

今回のブログでは腰痛と抱っこの関係性、対処方法や改善ポイントについてご紹介いたします。

もしも同じようなお悩みがあれば今回のブログが参考になるかもしれません。

子供を抱っこすると腰痛が悪化する理由

子供を抱っこする姿勢は実はかなり負担がかかり、さらにいくつかの特徴があります。

特に子供を抱っこする時は

[中腰が多くなる]

子供を抱っこする時はどうしても中腰になってしまいます。

中腰が多くなると背骨を支えている筋肉がカチカチになります

筋肉がカチカチになると、筋肉が呼吸しにくくなります。

呼吸がしにくくなると、血の流れが悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。

例えば、川の上流は澄み切った綺麗な水なのに、下流に行くと濁った水が多くなります。

これは、川の水が下流に行くにつれて泥や落ち葉を含んでしまうから汚れてしまうんです。

[バランスを崩しやすくなる(片腕で抱っこしたりすることが増える)]

子供が急に動いたりするとどうしても片手で抱っこをしたりする事が増えますよね。

すると体のバランスが崩れてしまい、負担が片方の腰にかかりやすくなります。

結果的に片方ばかりが酷使されてしまうことで腰痛になりやすくなります。

[長時間同じ体勢が続く]

子供を長時間抱っこすることも多いですよね。

すると腕や肩も疲れてしまい、自然と「背中が丸く」なりやすくなります。

背中が丸くなると、背骨にも負担がかかり、腰の動きが制限されてしまいます。

背骨は横から見ると「S字」を保っていますが、背中の部分が丸くなってしまうと腰も含めて全体が丸くなってしまいます。

抱っこして腰痛が悪化した時の対処方法

抱っこをして痛くなってしまった時の対処方法を3つご紹介します。

①無理に動かさない

特に急に痛くなってしまった場合は、炎症を起こしている可能性があります。

できるだけ安静にするのが望ましいです。

うつ伏せは腰に負担がかかるので仰向けか横向きが理想です。

②骨盤ベルトを巻く

どうしても子供を見てくれる人がいない事も多いかと思います。

そんな時は骨盤にベルトを巻くと腰が安定します。

骨盤は腰の土台の部分です。ここを安定させることができれば、腰の負担は少なくなります。

例えば家も、土台が傾いた家では柱や屋根も歪んでしまいますよね。

③腰痛に効果的なツボを刺激する

特に産後は血の流れが悪くなったり、ホルモンバランスが崩れから腰痛が悪化することも少なくありません。

その部分の改善が期待できるのが「三陰交(さんいんこう)」というツボです。

場所は内くるぶしの一番高いところから指4本上の部分になります。

親指で痛気持ちいいくらいでじんわり押すと効果的です。

30代女性の抱っこによる腰痛が改善したポイント

その後無事痛みは改善し、今では腰痛も出ずメンテナンスとして通院されています。

その際に、抱っこによる腰痛が改善したポイントをご紹介いたします。

①抱っこの見直し

今までは特に意識せずに抱っこをされていたそうですが、少し意識を変えると楽に抱っこができるようになったそうです。

・できるだけ子供を近くに寄せる

・足をしっかり開く

・お尻を肘に乗せる

・腰を反らさないように気をつける

以上の項目を意識するだけでも腰痛が起こる可能性を少なくする事が可能です。

②股関節を動かす

実は股関節は腰と深い関係があり、股関節の動きを良くすると腰の痛みがかなり軽減されるほどです。

実際に患者さまも股関節がとても固く、腰に負担をかけている状態でした。

自宅でできる簡単なストレッチをご紹介いたします。

・足を椅子などにかけます。(これだけでも内ももが結構伸びます)

・そのままゆっくり体を前に倒します。

・30秒ほど呼吸を止めずに伸ばしてください。

最後に

最後までブログをご覧いただきありがとうございました。

産後は特に時間もなく、ご自身の体よりも子供の事で頭がいっぱいになるかと思います。

もしも今回のようにお体を痛めてしまった場合などは一度ご自身のお体を労わるタイミングかもしれません。

当院では産後に限らず腰痛の治療が可能です。

もしも腰痛でお悩みの方がおられましたらお気軽にご相談いただけるとお力になれるかもしれません。

[監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太]

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