こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
最近は雨も続き、少し気温が下がり過ごしやすくなったと思いきや、7月後半はまさに「酷暑」になりそうな天気予報が続きますね。
そうなるとますますクーラーをつける事が欠かさなくなりますよね。
今回のブログでは前回に引き続き、「冷え」による患者さまのお悩みを紹介させていただきます。
当院の患者さまで
「クーラーの効いた部屋にいると肩こりがひどくなる」
「クーラーで冷えると肩こりだけでなく、耳鳴りがすることもある」
というお声を頂戴しました。
腰痛などと同じで、肩こりもクーラーの冷えで症状がひどくなりやすい症状です。
その中で、冷えによる肩こりの原因が「耳」に隠れていることが実は多く、肩こりの症状がさらに悪化するばかりか、肩こりが治りにくくなってしまう要因にもなり得るのです。
今回のブログでは冷えと肩こりに「耳」がいかに関係しているのか、その対策方法をブログでまとめました。
もしも同じような症状でお悩みの方は、今回のブログがお役に立てるかもしれません。
この時期に多い、冷えと肩こりの関係性
よく肩こりは、冬の寒い時期に多くなるイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?
確かに、冬場も肩こりになりやすい要因はたくさんありますが、夏場の肩こりはクーラーや冷たいものの食べ過ぎなどにより起こる事が多いです。
特に肩周りが冷えにより冷たくなると、肩周りの血の流れが一気に悪くなります。
血の中には酸素や栄養が多く含まれており、冷えると筋肉に酸素や栄養が届きにくくなります。
さらに、肩に溜まっている老廃物が流されにくくなります。
イメージすると
排水溝がゴミや髪の毛で詰まって水が流れなくなっている状態です。
この状態が続くと水が玉流したり、臭いの原因になるかもしれませんよね。
耳が冷えると肩こりがひどくなる理由
冒頭で「耳の冷えが肩こりを悪化させる事がある」とお伝えしました。
耳が冷えると肩こりにはどのような影響を与えるのでしょうか?
耳の周りには迷走神経(めいそうしんけい)などの神経が多く存在します。
これらの神経は肩周りとつながっている場合が多く、耳が冷えて体が敏感になると体が緊張状態になり、肩こりが悪化してしまうのです。
さらに耳には「体温調整のセンサー」の役割もあります。
クーラーが効きすぎていたりすると脳が「体が冷えている」と判断し、体をブルブルさせる事で体温を上げようとします。
しかし、体がブルブル震えると筋肉の緊張が強くなり、肩こりが悪化することがあります。
このように、耳は肩の筋肉につながっていたり、体温調整の機能の面からも肩こりの症状に関係していることがわかりますよね。
では、耳の状態を良くするのはどうすれば良いのでしょうか?
肩こり解消におすすめなツボを使った解消方法
実は耳の周りはツボがたくさんあります。
正しく刺激をすることで、耳周りの状態が良くなり、肩こりの改善が期待できるのです。
今回は2つのツボをご紹介いたします。
①翳風(えいふう)
耳たぶの裏にあるツボで、口を開けたり閉じたりすると、くぼむ部分があります。
その部分にツボがあります。
ツーンと響くような感覚を感じやすいです。
肩こりだけでなく、耳鳴りや難聴、顎関節症に効果があると言われています。
ツボを見つけたら、20秒ほど痛気持ちいいくらいの強さで押してみましょう。
もし冷えが強い場合は、ドライヤーで温めると効果的です。
②耳門(じもん)
耳の前に指を当てて、口を開けるとくぼみができます。
このくぼみがツボになります。
同じく肩こりだけでなく、顔のむくみや頭痛のも効果があります。
ツボを見つけたら口を閉じた状態で20秒ほど押して見ましょう。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
耳と肩こりがつながっているなんて意外でしたよね。
今は日本中で熱中症対策が行われているので、クーラーがしっかり効いていることが増えてきました。
熱中症に効果を発揮するとともに、冷えによる肩こりも増加傾向です。
冷えによる肩こりでお悩みの方がおられましたら、今回ご紹介したブログの内容を実践してみてください。
それでもなかなか改善がみられない場合は、他に要因が隠れているかもしれません。
その際は当院にお気軽にご相談いただけるとお力になれるかもしれません。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)