こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
本日は、当院に来院されている患者さんで、「右肩の痛み」で悩まれていた女性の症状や改善例をご紹介させていただきます。
50代の女性の患者さまで
「ダンボールを持ち上げようとすると右肩が痛くて持てない」
「今年孫ができる予定だが、抱っこができるか心配」
というお声をお聞きしました。
30代から運送業の事務をされていたそうですが、どうしても重たい荷物を持つ事も多く、50代になり痛みで右肩が上がらなくなったそうです。
特にお仕事で肩に負担がかかったり、家事や育児が忙しいと治療をするタイミングを逃してしまい、気がついたら「肩が上がらない」といった状態になる事もあります。
今回のブログでは肩の痛みの正体と、その解決方法についてブログでまとめました。
もしも同じような症状でお悩みの方がおられましたら、今回のブログが参考になるかもしれません。
50代女性に多い右肩の痛みの正体とは
なぜ肩関節は痛くなりやすいのでしょうか?
肩関節は体の中で最も動く関節です。
その代わり肩関節は「不安定な関節」な側面も持っています。
例えるならば「お皿の上にボールを置いている」状態くらい不安定で、少しでもバランスを崩すと、ボールが転がり落ちてしまいます。
なので、私たちの肩関節は、周りを筋肉や靭帯で覆い補強する事で、ボールがお皿から落ちないようにしているのです。
ではもし、この覆っている筋肉や靭帯に負担がかかり続けたらどうなると思いますか?
仕事や家事で肩関節にかかる負担はとても強く、なかなかケアができていないとすぐに筋肉はパンパンに硬くなります。
筋肉が硬くなる事で、安定していた肩関節が不安定となり、痛みが出やすくなるのです。
ではなかなかケアができないかたは、肩関節が悪くなる一方だと思われるかもしれませんが、安心してください。
実は肩関節は「腕」と深い関係があり、腕はご自身でもケアをする事が可能です。
意外に知られていない右肩と腕の関係性
右肩と腕は色々な「つながり」があります。
まず右肩と腕は「神経」によってつながっています。
この神経とは体の情報をやり取りしている「電線」のような役割をしています。
例えば、手を火に近づけた場合「熱い!!」と感じて手を引っ込めるかと思います。
この時に腕だけではなく、肩関節も動くことから、腕と肩関節がつながっているのが分かるかと思います。
次に、肩関節と腕は腕は「歯車」のようにつながっています。
例えば、手を高く上げるときに肩関節だけでなく、腕も一緒に動く事で手が上がります。
日常の生活においても腕だけが単独で動く事はほぼなく、歯車が噛み合って動くように設計されています。
ではもしもこの歯車がサビついてしまったらどうなるでしょう?
歯車がサビついてしまうと動きがぎこちなくなり、動かすのがとても重くなります。
皆さんもチェーンがサビついた自転車を運転した時に「重い」と感じた事はありませんか?
ですのでサビができるだけ起こらないように、普段からオイルを差すような差すようなメンテナンスが必要になるのです。
ですので、つながっている腕をメンテナンスする事で、肩関節にかかる負担が少なくなる事が期待できます。
右肩が痛い時によく効く「腕のツボ」を紹介
右肩が痛い、上がらない時に腕にあるツボを軽く刺激する事で痛みが軽減したり、肩が上がりやすくなる事が期待できます。
今回は特に効果が期待できるツボを2つ紹介します。
*右の腕のツボを刺激してください*
①曲池(きょくち)
場所:肘を曲げた時にできるシワの外側の部分
②小海(しょうかい)
場所:肘の内側で、肘を曲げた時のくぼみの部分
これらのツボを20秒間痛気持ちい強さで押してみましょう。
ツボ押しを行うタイミングは、夜ご飯を食べる前に行う!など、決めておくと継続がしやすいですよ。
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
肩関節の痛みや、肩が上がらなくなるといった症状は年齢を重ねると起こりやすくなると言われています。
ですので、普段からのメンテナンスがとても重要になります。
肩の症状でお悩みの方は、今回ご紹介した腕のツボ押しを試してみてください。
それでもなかなか改善がみられない場合は、肩や腕以外にも原因が隠れているかもしれません。
その際はお気軽に当院までご相談いただけると幸いです。
(監修:柔道整復師:鍼灸師 小竹翔太)