こんにちは。
熊本市中央区で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、院長の小竹翔と申します。
当院では、全体の70パーセントの患者さまが女性という事もあり、生理前の症状についてご相談される事もあります。
特に20代の女性で
「生理前になると決まって腰痛になる」
というお声が多く、今回ブログでご紹介させていただく事にしました。
生理前や生理中に感じる症状は、「腹痛」(71.3%)が最も多く、次いで「腰痛」(55.8%)、「イライラ感」 (55.6%)、. 「頭痛」(45.9%)
といったように、腰痛が2位にランクインしております。
もし、同じような症状でお悩みの方がおられた今回のブログが参考になるかもしれません。
生理と腰痛の関係性
生理前になると腰痛が発生しやすくなる理由は、主に体内で起こるホルモンの変化にあります。
女性は生理前になると、ホルモンバランスが大きく変化します。
特に、女性特有のホルモンが増えることで、体内の水分や血液の流れが変わりやすくなります。
この変化が原因で、体のあちこちがむくみやすくなり、特に腰の周りに影響が出やすくなります。
さらに、生理前には、身体が疲れやすくなったり、イライラしたり、寝つきが悪くなったりする事があります。
これによって、普段は感じないような小さな負担やストレスでも腰に痛みを感じやすくなります。
また、ホルモンの変化は自律神経にも影響を与えます。
自律神経というのは、身体を自動で正しく動くように調整してくれている装置のような物で、生理前のなるとこの装置が誤作動を起こしやすくなる事で、腰痛を感じやすくなります。
生理前に特有の不調やストレスも、腰痛を引き起こしやすい要因の一つです。
このように、生理前の腰痛はホルモンバランスの変化や自律神経の乱れ、筋肉の緊張などが原因となって発生します。
生理前の腰痛に鍼治療が効果的な理由
生理前の腰痛に鍼治療が効果的な理由は、東洋医学と西洋医学の両方の効果があります。
こちらのブログで、西洋医学と東洋医学の違いについて簡単にまとめてあります。
まず、東洋医学の観点から見てみましょう。
東洋医学では、体の中を流れる「気」や「血」のバランスが健康に重要とされています。
生理前のホルモン変化によって、このバランスが崩れやすくなります。
鍼治療は、体にある特定のポイント(ツボ)に鍼を刺すことで、気や血の流れを整え、体全体のバランスを取る手助けをします。
これにより、腰痛だけでなく、生理前の他の不調も改善することが期待できます。
一方、西洋医学では、鍼治療は神経や血流に働きかける方法として説明されます。
鍼を刺すことで、脳から痛みを和らげてくれる物質を分泌します。
また、鍼を刺した部位に血液が集まりやすくなり、血流が良くなります。
これにより、筋肉の緊張がほぐれ、痛みが軽減されるのです。
生理前には特に筋肉が硬くなりやすいため、鍼治療によって筋肉の緊張を緩和することで、腰痛が和らぎます。
さらに、鍼治療はストレス軽減にも効果があります。
生理前のホルモンバランスの変化は、ストレスを増加させることがありますが、鍼治療をする事でリラックスさせ効果があり、ストレスを低下させる事ができます。
生理前の腰痛に効果的な事3選
①温める
生理前の腰痛には、腰やお腹を温めることがとても効果的です。
温かいタオルやホットパックを使って腰を温めることで、血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれます。
特に、腰全体や下腹部を重点的に温めると効果的です。
特に生理前の数日間は、毎晩温かいお風呂に入る習慣をつけると良いでしょう。
②適度な運動を取り入れる
軽い運動を日常に取り入れることも、生理前の腰痛を和らげるのに効果的です。
散歩やヨガ、軽いストレッチを行うことで、筋肉が柔らかくなり、血流が改善されます。
無理のない範囲で、毎日少しずつ続けることが大切です。
③睡眠をしっかり確保する
良質な睡眠を確保することも、生理前の腰痛を和らげるために重要です。
毎晩同じ時間に寝る習慣をつけ、リラックスできる環境を整えることが大切です。
例えば、寝る前にスマートフォンやパソコンの使用をできるだけ控えましょう。
最後に
最後までブログをご覧いただき、ありがとうございます。
鍼治療は東洋医学の「気」や「血」のバランスを整える効果と、西洋医学の痛みの緩和や血流改善の効果を持ち合わせているため、生理前の腰痛に効果的だと言われています。
しかし、今回ご紹介した内容を実践してもなかなか症状が改善しない場合は、他の部分に原因がある事も考えられます。
当院では公式LINEやお電話にて症状の相談を受け付けております。
一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太)