こんにちは。
熊本市中央区上鍛冶屋町で「かじやまち熊本鍼灸整骨院」を開業しております、小竹翔太と申します。
お盆が終わり、数年前ですと少しずつ涼しくなってくる時期ですが、近年は温暖化の影響もあり暑い時期が続きますね。
予測では10月も暑さが残るという見解もあるので今後も暑さ対策が必要ですね。
そんな中、当院の患者さんで
「クーラーに当たりすぎて頭痛がひどい」
「元々持っている頭痛がひどくなった」
とういお声を頂戴しました。
以前のブログで「クーラー病」についての記事を上げさせていただきましたが、頭痛の要因にもなることがあります。
特に元々頭痛を持たれている方は、クーラーに当たりすぎることで頭痛が悪化する事もあります。
現代は熱中症による暑さ対策と、冷房による体調管理の両方を気にする必要があり、大変ですよね。
「じゃあ、クーラーによる頭痛は防げないの…?」と不安に思われる方もいるかもしれません。
でも安心してください。
ちょっとした工夫で、頭痛を防ぎながら快適に過ごすことも可能です。
この度のブログではクーラー病と頭痛の関係性と対策方法をまとめました。
同じような症状でお悩みの方は今回のブログがお役に立てるかもしれません。
クーラーに当たりすぎると頭痛がなぜひどくなる?
クーラーによる頭痛になる要因はさまざまなものがあります。
①首や肩の血の流れが悪くなる
冷たい風が直接当たることで首や肩周りの筋肉が固くなります。
これは筋肉には血管が走っていて、冷たい風が当たることで血管が細くなることで起こります。
血管には脳に送られる酸素や栄養がたくさん含まれているので、一時的に血の量が少なくなることで頭痛が起こりやすくなります。
②自律神経のバランスが崩れる
人の体は外の暑さと室内の冷房の温度差にとても弱いです。
自律神経とは過去も何度も紹介させていただいてますが、体を自動で調節してくれる装置のようなもので、特に急に冷えると自律神経が体温調節をするためにフル稼働します。
例えばスマホをずっと使っていて熱くなった経験ってありませんか?
同じように自律神経がフル稼働しすぎると頭痛になりやすくなるのです。
③水分が不足している
クーラーを長く使うと部屋が乾燥しやすくなります。
私たちの体の60%は水分でできており、血液や筋肉に至っては80パーセントくらいが水分だと言われます。
乾燥で水分が減って血液がドロドロになるとこれも頭痛の要因になるのです。
クーラーの当たりすぎによる頭痛を防ぐ対策方法
クーラーによる頭痛を防ぐには
「体を冷やしすぎない」「体のバランスを保つ」事が大切です。
①直接クーラーの風に当たらないようにする
先ほどもお伝えしたとおり、冷たい風が首や肩に当たると筋肉が一気に固まります。
クーラーの風向きを天井や壁に向けるだけでも効果があります。
ちなみに当院では「エアウイング」をエアコンに取り付けて、直接クーラーからの風が当たらないようにしてます。
家庭用のエアコンにも簡単に取り付けが可能です。
②外との「気温の差」に気をつける
室内と外の気温差は5℃〜7℃以内にすると、自律神経の乱れが起こりにくくなります。
少し暑いかもしれませんが、28℃くらいに設定し、扇風機やサーキュレーターを使用するとよいでしょう。
③こまめに水分を補給する
冷たい飲み物だけでなく、常温の水や麦茶などをこまめに飲みましょう。
また、カフェインを取りすぎると体から水分が出て行きやすくなるので注意が必要です。
④ストールやカーディガンを常備する
特に職場などではクーラーの温度設定を変えることが難しい事も多いかと思います。
東洋医学では「首から邪(悪いもの)が入る」と言われています。
ですので首周りをストールなどで覆うことにより、冷えや邪の侵入を防ぐことができます。
クーラーによる頭痛を自分で治す方法2選
①温めて血の流れを良くする
筋肉が固まっている時は、温めることがとても大事です。
温めることで、首や肩を通る血管が広がりやすくなり、栄養が行き届きやすくなります。
方法としては
・お風呂にゆっくり浸かる
・蒸しタオルを首や肩に5分程度当てる
蒸しタオルが準備できない時はドライヤーを首から肩に当てると温める事ができます。(やけどには気をつけられてください)
②ゆっくり深呼吸をする
深呼吸をすることで、自律神経の装置を正しく作動させる事ができます。
ポイントは「吸うこと」よりも、「吐くこと」に意識を置いてみてください。
3秒かけて息を吸って、6秒かけて息を吐いてみましょう!
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございます。
いつまでこの暑さが続くのかちょっとわかりませんよね。
クーラーをつける時間や時期は今後も長くなっていくかもしれませんよね。
ですので今回ご紹介した方法を試すことで、クーラーによる頭痛を防ぐことが期待できます。
今回の方法を試してみても改善が見られない場合は、他にも原因が隠れていることもあります。
その時は当院がお力になれるかもしれませんので、お気軽にご相談いただけると幸いです。
[監修:柔道整復師・鍼灸師 小竹翔太]